世界の原油輸送の大動脈である中東のホルムズ海峡周辺で5日、イラン海軍がタンカー2隻を拿捕(だほ)しようとし、アメリカ海軍が阻止しました。
アメリカ海軍によりますと、オマーン湾の国際水域を航行中のタンカー2隻に対し、イラン海軍の艦艇が拿捕しようと試みたということです。
イラン海軍は、うち1隻のタンカーに発砲し、乗組員の居住用スペース付近に数発が被弾したものの、船体への大きな被害はなく、けが人もいませんでした。
中東に拠点を置くアメリカ海軍第5艦隊のミサイル駆逐艦が現場に近付くと、イラン海軍の艦艇は現場を離れたということです。
アメリカ海軍はイランによるタンカーの拿捕が増えたことを受けて、5月からホルムズ海峡周辺での監視活動を強化しています。